ワイヤリング[3] フックメソッド

プリザーブドフラワーのアレンジメント技術について、今回はワイヤリング方法の1つ「フックメソッド」をご紹介します。

「フックメソッド」は、1本のワイヤーを茎の下(花首の下)から挿し入れ、花の上まで貫通させた後に、ハサミやペンチの先でワイヤーの先端を小さくカギ状に曲げてから、下に引き下ろすワイヤリングです。

花芯に厚みのある花に用いられます(ガーベラ・ダリア・スカビオサ・ジャスミンなど)

引き過ぎると抜けてしまいますから、花芯を傷めないよう、ゆっくり気をつけながら引っぱってくださいね。


フックメソッド
フックメソッドの手順


フックの上の部分はほとんど隠れて見えなくなりますが、気になる場合はその部分だけ、花と同じ色のテープを巻いておいてもいいかもしれませんね♪

ワイヤリング[2] クロスメソッド

プリザーブドフラワーのアレンジメント技術について、今回はワイヤリング方法の1つ「クロスメソッド」をご紹介します。

「クロスメソッド」は、ガクに対して2本のワイヤーを交差させて挿し、ちょうど半分(均等)まで挿したところでワイヤーを折り曲げて、茎をつくるイメージで、まっすぐ花の軸にそって下ろすワイヤリングです。

ピアスメソッドでは支えられない大きな花に用いられます(大輪ローズ、カーネーション、カラーなど)


pierce_method
クロスメソッドの手順


1本目のワイヤーはピアスメソッドの時と同じ用法で行いますが、2本目のワイヤーは1ミリほど上下にずらし、1本目のワイヤーと十字を描くように、直角に挿します。

あまり近い位置に2本目を差し込むと、ワイヤー同士がぶつかったり、ガクや茎が取れてしまったりするので、注意してくださいね。

ワイヤリング[1] ピアスメソッド

プリザーブドフラワーのアレンジメント技術について、今回はワイヤリング方法の1つ「ピアスメソッド」をご紹介します。

「ピアスメソッド」は、ガクに対して横にワイヤーを1本挿し、ちょうど半分(均等)まで挿したところでワイヤーを折り曲げて、茎をつくるイメージで、まっすぐ花の軸にそって下ろすワイヤリング方法です。

小さめの花や、ブルースターなどの小花、ガクが堅くて丈夫な花などに用いられます(バラ、カーネーション、ダイヤモンドリリーなど)

小さめの花の時は#24のワイヤーを使用しますが、#22のワイヤーを使えば少し大きめの花でも大丈夫です。

このままだと花がグラグラしますが、フローラルテープを巻けばしっかりします。


ピアスメソッド

ピアスメソッドの手順


花にワイヤーを挿す時、中々通らないなど、挿しづらいなーと感じることがあります。

その場合は、ワイヤーの先端を鋭角になるように切ったり、ワイヤーをゆっくり回転させながら挿し込むと、スムーズに進みますよ♪

ちなみに、ピアスメソッドの「ピアス」とは、「突き通す」という意味。

耳に付ける「ピアス」と同じだと、覚えてみてくださいね!

ワイヤーについて

販売されているプリザーブドフラワーの花材は、茎が2~3cmととーっても短いため、ワイヤーを使って茎を丁度いい長さに調整してからアレンジメントします。

この作業を「ワイヤリング」と言います。

ワイヤーは花や葉を留めたり、補強したり、束ねたり、曲げたりと幅広い用途に使用する、フラワーアレンジメントにおいて絶対欠かせない道具です。

薄い紙テープを巻いた「地巻きワイヤー」と、銀色の何も巻かれていない裸線ワイヤーとがあり、必要に応じて使い分けられています。

ワイヤーの太さは「#24」のように「#」記号つき数字で表わし、数字が大きくなるほど、細いワイヤーになります。
(数字が大きくなるほど太くなる、ではないので注意!)

ワイヤリング適した太さの目安は、大体以下のようになっています。

ワイヤリング方法やアレンジの仕方などによっても異なるのですが、参考になさってみてくださいね♪

ワイヤリングに適した太さ
#18茎の補強等
#22~#24大きい花向け
#26中~小サイズのお花向け
#28より小さいお花向け
#30ビーズ、フェザーリング等

カーネーションの花言葉

5月の第2日曜日は「母の日」。

母の日といえばカーネーションなので、今日はカーネーションについてお話したいと思います。

母の日の花として愛されるカーネーション
母の日の花として愛されるカーネーション


カーネーションは、十字架にかけられたキリストを悲しんで、聖母マリアが涙を流した、そのあとに生まれたといわれる花です。

ここから「母性の象徴」と考えられるようになりました。

カーネーションの中央部の赤色は、キリストの体から散った血の色ともいわれているんですよ。

カーネーションが母の日に贈る花として選ばれたのは、キリスト教が由来となっているのですね。

また「母の日」を提唱した、アンナ・ジャービスの母親が好きだった花が、カーネーションだったことも選ばれる理由の1つとなっているようです。

日本で母の日を祝う行事が行われたのは明治から大正にかけての頃でした。

昭和に入ると「3月6日」を「母の日」としており、この日は、当時の皇后の誕生日だったそうです。

現在のように5月の第2日曜日となったのは、戦後しばらく経ってからだと言われています。



カーネーションはプレゼントなどにもよく使う花ですが、色ごとに花言葉がありますので、意味を考えて選ぶと、贈る楽しさが倍増されますよ♪


カーネーションの花言葉
花の色花言葉
全体女性の愛・感動・純粋な愛情・真実の愛・愛情・情熱・熱烈な愛情
母の愛・愛を信じる・哀れみ・あなたを熱愛しています・母への愛
濃赤私の心に哀しみを・熱愛・感動・欲望
私の愛情は生きている・愛の拒絶・あなたの愛は生きています
ピンク熱愛・あなたを熱愛します・感謝・気品・上品・気品・暖かい心
黄色美・嫉妬・愛情の揺らぎ・友情
誇り・気品
永遠の幸福
黒紅悶える私の心に同情して・私の煩悩を察してください

プリザーブドフラワーの花器

プリザーブドフラワーは生花アレンジメントとは異なり、水を必要としないので、花器を選ぶ際には水に強い素材でなくても大丈夫です。

また、フォーム(土台)に挿すだけでなく、接着して固定するやり方も可能なので、花器の形状は多彩です。

コンポート

陶器でできたシンプルな器。通常、器の中に土台(フォーム)を入れて花材を挿して使います。四角くて白いものが多いですが、色も形もいろいろあります。

コンポート

フレーム

額縁のようなフレームを器にして飾ります。フレームの内部にプリザーブドフラワーを飾れば、まるで絵画のように仕上がります。フレームの縁を飾れば、お洒落なフォトフレームのできあがりです。

フレーム

アクリルやガラスの器

透明な器に手軽に飾れるのも、プリザーブドフラワーの魅力です。水の処理が不要で、フォームなしでも飾れるため、生花では難しい器でも楽しめます。

ガラス器

アイアン(鉄製)の器

アクリルなどと同様に金属製の器、中でもワイヤーアートのようなものも器に利用できます。挿して飾る以外にも直接接着できるプリザーブドフラワーは、飾る器を選びません。

鉄

プリザーブドフラワーの材料

プリザーブドフラワーで使う材料は、多種多様なものがあります。

生花のアレンジメントやウェディングブーケなどとも共通する資材が多いです。

アレンジフォーム

プリザーブドフラワーを挿すための土台です。

さまざまな色がありますが、茶色っぽいものが基本となっています。

生花のアレンジメントに使うスポンジ(オアシス)のように水を吸い上げることはできません。

また、壊れにくいように少し固めにできているので、生花のアレンジに慣れている方は、最初は戸惑うかもしれません。


リースベース

ツルなどで作られた丸い土台です。

フォームにはいろいろな形のものがあり、丸い形のものを使えばリースも簡単に作れます。

また、ハート型やボール型、コーン型などもあります。


ブライディネット

ウェディングブーケを手軽に作るためのものです。

長めにワイヤリングして花束の要領で束ねて作るのが本来の作り方ですが、 このブライディネットを使えば、普通のアレンジを作る感覚で簡単に作ることができます。


ビーズその他

プリザーブドフラワーのアレンジを作る場合、ビーズやパールのイミテーションなど、花材以外のものを使うことも多いです。この場合、創造力さえあれば、手芸屋さんで並んでいるアイテムのほとんどを利用できます。


リボン

リボンは、プリザーブドフラワー作品の仕上げとして欠かせないアイテムです。最後の仕上げに可愛いリボンが付いているのといないのとでは作品の出来栄えが全く変わってきます。

素材も色も多様なリボンですが、いくつか持っていると非常に便利です。

プリザーブドフラワーの道具

プリザーブドフラワーの製作に必要な道具は、お馴染のものばかりです。

ほとんどがホームセンターや手芸店、クラフトショップなどで購入できます。

はさみ

プリザーブドフラワーは、ワイヤーを使用することが多いため、ワイヤーを切るはさみが必要です。ワイヤーは硬いので、普通のはさみではなくクラフト用のはさみがおすすめです。

はさみ

グルーガン

「グルースティック」という、熱で溶ける接着剤の固まりの棒を溶かして接着させるための道具です。

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ピンセット

細かい作業や、壊れやすい花材を扱う時に便利です。

ping

ワイヤー

プリザーブドフラワーには普通「茎」がついていないので、茎の役割としてワイヤーを使用します。

ワイヤーと一言で言っても、とても多くの種類があります。

フローラルテープ

ワイヤーリング部分などに巻きつけて、より自然な感じを演出するテープです。

花材の色や使用箇所によって使い分けられるよう、多種多彩な品揃えをほこっています。

プリザーブドフラワー自作のススメ♪

プリザーブドフラワーは、フランスのヴェルモント社(Vermont)などの大手から、個人店のような小売まで、さまざまなプリザーブドフラワーメーカーが販売していますので、手軽に入手することができます。

しかし、いま人気急上昇なのは、自分で作ってみる方法。

自作プリザーブドフラワーです。

自作プリザーブドフラワーは、若い女性から高齢者の方まで、趣味として幅広く愛されています。

プリザーブドフラワーの製作過程は、以下の3手順となります。


  1. 脱水・脱色
  2. 着色
  3. 乾燥

現在、市場に流通しているプリザーブドフラワー溶液には、この「1.脱水・脱色」と「2.着色」の工程をそれぞれ分けて処理する溶液と、一液で両方を処理できる溶液とがあります。(燃料用アルコールやグリセリンなどを使い溶液自体も自作する事が可能です。)

生花の状態や加工時の湿度、温度などにもかなり影響を受けますので、メーカー加工品と比べるとなかなか綺麗に仕上がらない場合があります。

いろいろ試してみると楽しいですよ♪

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プリザーブドフラワーの歴史

「プリザーブド」という生花の加工技術は、長期保存できる切花の開発を目的として、葉に「グリセリン」という有機保存液を吸わせたせたことが始まりです。

その手法は、現在のように色を入れるものではなく、自然の素材がもつ色をそのまま活かすものでした。

1987年。ブリュッセル大学とベルリン大学の十年以上にわたる共同研究開発により、プリザーブドの技術はほぼ完成しました。

この研究に参画していたベルギーのヴェルモント社が、1991年パリで「長寿命な切花の製造技術」と発表したのが、プリザーブドフラワーの誕生です。

1991年に発表されて以来、パリやロンドンをはじめとする世界的に有名なフラワーデザイナーにより、プリザーブドフラワーを使った作品が積極的に発表され、ヨーロッパ中に広がりました。

日本では、ヨーロッパでの人気をもとに1993年にヴェルモント社によってプリザーブドフラワーが紹介されたのが最初とされています。